父母会のついでに学会?

2週間前に学会で上京しましたが、今回も東京で学会があり同じ日に大学の父母会がありましたので参加してきました。最初は上京自体考えていませんでしたが、学会の掛け持ちでならこれ幸いと考えての父母会の出席です。親バカとして子供の催しに参加できるのも残り数年になってきました。それならばつまらない学会のみにお金を使うくらいなら子供のためという大義名分で子供の学校行事に参加することはよっぽどマシではないかと最近は思っています。また参加すれば知った人に会えるかどうかはわかりませんが、一期一会の出会いもあります。その出会いがもしかすればこれからの一生を変える出会いになるかもしれません。そんなことは1mmもないかもしれませんが、それでも何かしらの期待もあっての参加です。今回は15時からの学年主催の懇談会の開始には間に合いませんが、それでも13時の山口宇部空港発のANAに乗って懇談会の途中に新宿御苑キャンパスに滑り込みです。今回の私の出席の目的は学年懇談会ではなくその後の父母会懇親会です。なぜならその懇親会には1年から6年の学生の父母が集う会ですのでいろいろな意味で価値があります。同学年の情報や上の学年の情報など多種多彩です。そして何よりも前回入学式で偶然にも同級生とバッタリ遭遇したように偶然に過去の扉がいきなり開かれることもあるのです。全く年代も異なるのにただ同じ大学を卒業したというだけで世の中の他人より遥かに強い絆を一瞬にして結ぶことができるかもしれません。翌日は予定通り単位を取るために学会に出席予定です。

実際に懇親会に参加してやっぱりいろいろな人と出会えました。次回に会って飯を食うなんてことはありませんが、それでも本日1日限定でOKです。田舎にずっといるとそれはそれで心地良いのですが、世の中の流れから取り残されたような気がします。地方にずっと在住されている方には失礼かもしれませんが、腐っても東京で日本の首都です。昔は東京なんてと否定的に捉える時期もありました。でも今は違って肯定する東京です。それは長女、長男が上京して再び大都会東京をこの歳になって地方と比較しながら冷静に眺められるからだと思います。ですから長女と長男に感謝しなければなりません。ですから次男にも都会の空気を上の二人と同じように吸わせてやりたいと思っています。

今回も学会のついでに父母会の出席ですが、来年も可能なら父母会に参加したいと思っています。また上京すれば都会にはあって田舎にはない物を見せつけられます。田舎では普通と思うことが都会では非常識、一方で都会の常識と思われていることが田舎では信じられない事象のこともたくさんあります。都会と田舎のギャップを知る事こそ都会には勝てないと思っている田舎が都会に張り合うことができます。勝ち負けなんてどうでも良い事ですが、それでも子供たちが都会にいる限り自分も田舎から都会に出ていろいろな事を吸収したいと思っています。今回の写真は学生寮の屋上から都心を眺めました。天皇陛下のパレード当日は快晴で清々しい秋の1日でした。

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カルテのIT化も大変

当院では2003年から電子カルテを使用していますが、ウィンドウズがバージョンアップすれば電子カルテの動作環境も新しく変更しなくてはなりません。今回はウィンドウズ7から10に変更せずに頑張ってきましたが、今年中にウィンドウズ7のサポートが打ち切りになるためとうとう耐え切れずにこの10月に買い替えをして第4世代に突入しました。昔から車と電子機器は目まぐるしくモデルチェンジをしていきます。車のモデルチェンジに対しては批判的でしたので、必ず10年近く乗って車検が2年ごとになる頃でも愛車は十分乗れるのですが、経費や走行距離を考えて買い替えをしています。この7月にマーチを買い替えましたが、その前のマーチも10年乗って6万kmしか走行していませんのでまだまだ十分乗れました。しかし車検やスタッドレスタイヤの買い替えなどの諸経費を考えてのことです。10年でおよそ100万円強ですので月1万円弱の経費+ガソリン代5000円といったところでしょうか。それくらいの値段なら十分元を取った気がします。一方で電子カルテの場合は粘って今回は7年もたせましたが、車以上に時代の回転が速く普通なら5年程度の買い替えとなります。仕事で1日中使用してコンピューター内のソフトからハードまでかなり酷使していますので仕方ないかもしれませんが、計算すると年100万円といったところで車の10倍のコストになります。

電子カルテは金食い虫ですが、食い扶持に繋がる私の大切な相棒です。そして人間よりも素直な反面、融通は利かず私より遥かに頑固な性格です。機械と人間どちらがコストパフォーマンスがよいかという質問に昔は「人間」と答えていましたが、最近はボイス機能も加わりマイクに向かって喋ればほぼ完璧に医学用語を入力してくれます。もし万一仕事中に電子機器がへそを曲げてしまったら全てストップしますので、台風など来て停電になった時の事を考えるとぞっとします。また一度その電子カルテに依存すると結婚と同じようになかなか他メーカーの電子カルテには乗り替えることができません。なぜなら過去のデータを全て移行して保存しないと医療法上違法となるからです。昨今は結婚しても離婚は簡単にできるようですが、電子カルテ離婚は人間以上に離婚は困難なのです。その理由もあってか、電子カルテ業者も強気でなかなか価格を下げません。勿論カルテ業者の開発費や人件費などを含めると仕方ない面もあるのですが、最近は格安の電子カルテが出現してきて、コンピューター知識に強い医師なら低価格の電子カルテの乗り換えも可能です。15年前に電子カルテが出た頃は「コンピューター触れます」という人間自体が少なかったので我々世代が最先端で電子カルテを導入したのですが、時が流れて我々世代もかなり陳腐化して頭も固くなり融通が利かなくなってきました。スマホが出現して昔のガラケーに戻れないのと一緒で、これからも診療所を続ける限り電子カルテと心中しなければなりません。あと電子カルテ更新を何回しなければならないかと思うと溜息が出ますが、患者さんファーストの時代にはなくてはならない相棒には間違いありません。

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母校の学園祭は30年ぶり

毎年10月の最後の週末に母校の学園祭があります。学生時代の記憶としては1年生の時にクラブから何人かが警備要員として体育館で山本達彦さんのコンサートに駆り出されました。その当時は若い女性に人気のあった歌手でワイワイ、キャーキャーという人だかりにロープを張って最前列で食い止めました。ですから最前列でコンサートを生で聞くことができた一生で唯一の経験です。その他の思い出として当時は学生の飲酒に関しては寛容で大学構内で明け方まで飲んでいました。今では構内での飲酒など考えられません。うちの大学は新宿御苑の近くの一等地にキャンパスがありますので敷地自体は普通の都会の小学校の校庭と建物くらいで広くはありません。ですから学園祭と言ってもこじんまりしています。更に医学部と看護学部の単科大学ですから多様性はありませんので学園祭といっても早慶のような盛り上がりには欠けます。一方で身内のための身内によるおもてなしでそれはそれで楽しい一面もあります。しかし学生時代は学園祭の時期に毎年バレーボールの試合が重なりほとんど催しに参加した記憶がありません。今年は長男が寮生となり新入生は必ず学園祭で焼き鳥を焼かなければならないという義務があるそうです。それなら30年前の記憶を辿りながら再び学園祭の雰囲気を感じたいと思い家内と一緒に上京して東京にいる長女も同伴で参加してきました。昨年と一昨年は長女の学園祭にも顔を出して同じように長女の作った焼きそばを食べてその後は学校見学をしました。今回はかつて自分の通ったキャンパスは30年経っても全くと言っていいほど昔と変わっていませんので目をつむってでも学内を歩き回れます。勝手に教室には入れませんが、遠目から眺めると当時を思い出すことができます。今回も長男にかこつけて実際は自分が昔にタイムスリップしたかったのかもしれません。

家内は私より1日早く現地に入りましたが、私は土曜の午後の新幹線に飛び乗り薄暗くなった東京駅に到着です。地下鉄を乗り継ぎ開演ギリギリで長男のダンス同好会の体育館での発表会を観ることができました。長男はダンス初心者のためこの1週間はほとんど練習漬けで体のあちこちが悲鳴をあげていたそうですが、どうにか乗りきり仲間と一緒にパーフォーマンスを見せてくれました。しかし頑張り過ぎたせいか?翌日には39度の熱を出してしんどそうでしたが、それでも解熱剤をのんで寮生の焼き鳥の手伝いをさせられていました。医師になれば熱でも仕事なんて当たり前ですが、我が子が熱でも働く姿を見るのは複雑な思いです。私は翌日の午前は学会に出席して午後にキャンパスに到着です。本日の我々は何も予定もなくちょっと寮に顔を出してあとは家内と長女の新宿でのデパートショッピングに付き合いました。長男が母校の後輩になってくれたことで30年を経て母校の学園祭に再び参加して当時の学生気分を満喫でき長男に感謝しなければなりません。普通なら翌日の仕事を考えて早めに東京を後にするのですが、今回は最終の新幹線で帰りましたので翌日の診療はしんどかったのですが充実感に溢れていました。

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新規個別指導

10月10日に新規開設診療所に対して中四国厚生局から保険診療に関する個別指導がありました。指導と言っても一般人には何のことかさっぱりわからないと思いますので簡単に説明すると医師免許を持っている者が患者さんに保険診療即ち健康保険証を使用して診療を行う場合には保険診療とはどういうしくみでどのようにして適正に行わなければいけないかという座学の講習指導を受けてその約1年後に本当に実践でちゃんと行われているかどうかを厚生局が確認指導する事です。つまり全額自費負担をする自由診療ではこの指導は不要なのですが、ほぼ99%の医師は保険診療をするため必ず受けなければいけない関門なのです。また新規に開業する時には必ず受けなければなりません。普通は1回きりで余程の事がない限りその後に2回目の指導はありません。しかし私の場合は20年前に地元に戻って父の診療所に入職した時に第1回目の新規個別指導を受けました。その当時はまだ保険診療の内容を完全に理解できていませんでしたので当局の指導医からいろいろと懇切丁寧に教えていただきました。当時の指導はとても和やかな雰囲気で今でもはっきり覚えています。そしてその当時の指導がその後の日常保険診療に生かされています。当時は20年後に2回目の指導を受けようとは思いもしませんでした。

今回は父が亡くなり診療所の開設・管理者が私に交代しましたので建物などシステムは全く変わりないのですが、新規の診療所として厚生局に登録されましたので2回目となったわけです。事前にその情報は知っていましたので昨年の継承時から今日を目標にしっかりと準備してきましたのであまり不安はありませんでしたが、それでもお上の指導ですので終わるまでのこの1年半のプレッシャーやストレスははかりしれませんでした。例えれば真面目に税金を納めているのに税務調査が入ると言われた時のあの気持ちと一緒です。自分は何も悪いことはしてないのに何かケチをつけられるのではないかという目に見えない不安と表現すればよいでしょうか。普通に道で会えばただの人ですが、この時ばかりは相手が自分とは世界の異なる敵に見えて今にも一戦交えるのではないかという緊張感が漂います。そして指導医も普段なら仲間ですが、この時ばかりは敵で同志には見えません。相手の指導医も大変だと思いますが、情けなんてかけられません。1週間前に指導内容が通知されると当日までの1週間は臨戦モードに突入してアドレナリンが出っ放しです。

当日は午後2時からですが、早めに出発して30分前には到着して控室でドキドキしながら待ちます。喉もカラカラのまま1時間の指導の開始です。今回の指導医は20年前の指導医より質問が厳しかったのですが、20年の経験としっかりと準備してきましたのでほぼノーミスでクリアしました。一部不備も指摘されましたが最後の講評ではほぼ合格でした。最終的には後日文書で合不合格が通知されますのでまだ油断はできませんが、肩の荷が下りたことにはまちがいありません。今回の指導は今後の保険診療を行うにあたって一度自分を振り返ることができて寧ろよかったのかもしれません。

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ラグビーとバレーボールのワールドカップのバッティング

9月中旬からワールドカップ女子バレーが始まって2週間の熱戦の後に10月からは男子バレーも始まり中旬には終わりました。その間にラグビーのワールドカップ予選リーグで日本が破竹の3連勝で日本中が大いに盛り上がりました。そして3連勝しても最終のスコットランド戦で負ければ予選敗退という信じられないラグビールールもあり、バレーとラグビーのどちらにも熱が入りました。またスコットランド戦の前日には大型の強い台風が関東甲信越から東北を縦断して大災害を引き起こし「このまま試合はできるのか?」というギリギリの状況にも追い込まれました。被災者の方の心情を考えるとスポーツどころではないという気持ちも当然あるでしょう。世界一のニュージーランドのオールブラックスの選手の一人が「たかがスポーツ」と発言されたのは被災者の方々の気持ちを思いやってのことだと思います。いろいろな複雑な気持ちを交えての台風一過の晴天の夜の日本対スコットランド戦でした。またその同じ時間帯にバレーのワールドカップのイラン戦が同時中継です。多くの人はラグビー観戦だったのでしょうが、私は運悪く休日夜間診療所の夜間当直が当たり診察の合間にラグビー中継を見ていました。最後の残り20分がとてつもなく長く感じられて、ノーサイドの瞬間にはへなへなとなってしまいました。

やはり東京五輪効果でしょうか?いろいろなスポーツの若手選手やチームに勢いがついています。昨年までは男子バレーはワールドランキングで10位にも入れずにTokyo2020は大丈夫?と不安視されていました。私は学生時代にバレーをしていましたので日本の戦力をかなり分析できますが、多分五輪入賞は無理ではと思っていました。しかし今年になり若手が台頭してきてメダルに届くのは難しいかもしれませんが、地の利を生かして善戦できるかもしれないと思い始めました。ラグビーもしかりで4年前の南アフリカ戦の奇跡もこの日本開催のワールドカップがきっと引き金になっているに違いありません。女子バレーはワールドランキング6位ですが、今回の試合運びを見ると男子以上に苦戦を強いられそうです。やはり日本女子は高さとパワーで外国に見劣りします。その分他の技術でカバーしなければなりませんが、なかなか難しいかもしれません。Tokyo2020の女子バレー3位決定戦のチケットをゲットしていますので五輪最終日に「ガンバレ、日本!」と叫びたいので、この10ヶ月間での奮起を期待しています。

何でもそうですが、何かを起爆剤にして急に若手が伸びる事ってよくあります。スポーツに限らず勉強でも仕事でもちょっとしたきっかけで急激に伸びて周囲がビックリしてしまいます。それが大きな大会でも些細な練習試合でもかまわないわけです。また指導者のちょっとしたアドバイスで大化けすることもあります。大化けするときは必ず本人が普段からずっと真剣にひたむきに努力し続けています。天才でも99%の汗をかかなければ本物の勝者には成りえません。五輪選手ほど私は努力していませんが、その心意気だけはいつも持ち続けるようにしていきたいと思っています。

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