長男の大学のクラブ勧誘今昔物語

入学式を終え早2ヶ月が過ぎようとしている長男ですが、入学式の前から寮生はクラブ勧誘の嵐に見舞われます。入寮は4月1日からでしたが、所用で3月29日に上京して寮に一泊しました。その日の夜は午後11時を過ぎて寮に到着しましたが、早速先輩が玄関で待っていて「何か手伝おうか」と優しい?お言葉です。しかし流石に「お願いします」とは言えずに「お疲れさまです。大丈夫です」としか言いようがありません。そして翌朝は朝8時から部屋をノックする音で叩き起こされたそうです。なにかと思えば寮の先輩らしき人が数名いて早速クラブ勧誘が始まります。単科大学の割には運動クラブが20以上あり部員確保で凌ぎを削らねばなりません。特に今年は男子が6割強でおよそ70人ですので例年以上に新入部員争奪戦が繰り広げられますが、ちゃんとルールがあり抜け駆けをするとペナルティーが課されます。しかし寮生だけは特別で寮勧といって寮生の先輩が寮の新入生に勧誘することは特別ルールで認められているのだそうです。一般の新入生勧誘は4月10日から開始でそれまでは寮生のみ先輩からの熱い勧誘があります。昼夜の食事の接待が始まり予定を組むだけで食うに困りません。今回はその予約のための先輩方の朝からの訪問でした。それを知らない長男は朝早くから叩き起こされて超不機嫌だったようです。昔も新入生勧誘は一つの風物詩で昼飯や夕飯を奢って勧誘を繰り返したものでした。それはそれで懐かしく30年を経た今でも変わりません。しかし昨今は特に未成年の飲酒が厳しく必ず20歳以上でないとアルコールは不可です。我々の時代はその点は緩やかな昭和の時代でした。また私は個人的に人に奢られると貸しを作ったような気がしてあまりNOと言えないタイプでしたので、最初から入部を決めたバレー部の先輩に専ら昼食を食べさせてもらっていました。昔でも強者は多くいていろいろなクラブ勧誘で豪遊して飲み食いさせてもらっていました。小心者からすれば「浪人すると面の皮が厚くなるのだな」と羨ましい限りでした。私と違って長男は強者の部類に入るのかもしれません。

4月10日からは紳士協定が解除され、昔の対面勧誘と異なり現在はSNSで勧誘の嵐となり新入生のLINEにどんどん勧誘情報が入ってきます。そして内容も高級焼肉店からイタリアンや寿司食べ放題などありとあらゆる手段で勧誘の手が伸びてきます。OBがしっかりと会費を拠出して資金の潤沢なクラブはホテルの一室を借りてパーティー形式もあるそうです。私も毎年3月に1万円をOBとしてバレー部に入金していますが、ほとんどはこのお金に流れているのだとわかりました。今回の勧誘の一番の目玉は日帰りスキーツアーが日曜にあり数名の新入生が参加したそうです。当時の気の弱い私なら後でクラブ勧誘の返事で断り切れないことがわかっていましたので尻込みして絶対に誘われても断っていたと思います。しかし私の長男は誰に似たのかその点では面の皮が何重にも厚く生まれて初めてのスキーを楽しんだようです。本人は未だにどの運動部に入部するか決めかねているようですが、クラブ勧誘今昔物語を聞くだけでも楽しいものです。

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運動会は雨でも決行~その2~

前回からの続きです。朝から雨天決行の運動会でしたが、雨脚は朝よりも少しずつ強くなって運動場もぬかるんできました。学年別対抗リレーでは選手も足をとられそうになって走りにくそうです。それでも子供たちはびしょ濡れになりながら頑張っています。我々はテントの中や傘をさしていますが、彼らには雨宿りがありません。良いのか悪いのかは別として今年の運動会は記憶には残るでしょう。

雨で運動会は午前中の短縮プログラムで終了となりましたので、午後は急遽カーナビで目的地を有田市に変更です。こういう事態ではカーナビはとても便利だと再認識します。高速道路に乗って30分でインターチェンジを降りれば目の前に有田陶器市2019という大きな立て看板が立っています。毎年連休中にこの陶器市の来場者は100万人に達するという大イベントですので正面から向かえば大渋滞にはまってしまって駐車場に止めるだけでも大変です。そこでメイン会場から離れた深川陶磁器や柿右衛門の窯がある郊外を中心に観て周ることにしました。私は個人的にはあまり陶芸に興味がありませんので、このような予想外の事態に備えて観光の準備をしていたのは家内でした。私もPCで有田焼を伊万里焼と呼んで、江戸時代の陶器を古伊万里と呼んで近代に伊万里市で焼かれたものを伊万里焼と呼ぶなど前日に一夜漬けで予習はしておきました。しかしいざ鑑賞して楽しむにはそのようなウンチクは必要ありません。家内は昔からウェッジウッドに興味を持ちバースデープレートを集めたりして陶芸には興味がありましたので、陶芸鑑賞では黙って金魚の糞のように後ろにくっついて歩きます。陶芸の価値はあまりわかりませんが、見た目にいいなと思う陶器はやはり値段も高いのは事実です。私の知らない世界を偶然にも今回観ることができたのは運動会の雨天決行のおかげです。夕方まで陶器を鑑賞してそれから早めに本日宿泊予定の旅館に向かって夕方5時には古湯温泉に到着です。

本日は鶴霊泉という旅館で名前の由来は鶴の恩返しを意味するそうです。我々は温泉旅館で打ち上げです。湯船につかった後にご当地の食材を生かした料理に舌鼓をうちます。朝から強硬スケジュールに運動会観戦もあって酔いも早く食べたらすぐにバタンキューと寝入ってしまいました。翌日は以前にもここの古湯温泉で陶芸体験をさせていただいたお店があり陶器の絵付け体験をしました。そこで昼まで時間をつぶして午後に次男を学校に迎えに行き車で一緒に帰省です。本日から代休も含めて次男は8連休の始まりです。連休後はすぐに中間試験が控えていますので、明日からは数学や英語の宿題と試験対策を一緒にする予定です。長女と長男の運動会は過去の記憶となり残る運動会は次男だけです。一緒に走って時間を共有できるのもあと数年です。この12年間で長女から長男そして現在は次男へとバトンを渡して残りのコースを一緒に走っていますが、遠くに白いゴールテープが見えてきました。楽しいことは過去にもたくさんありましたが、一番楽しいことは何といっても「子供達と一緒に並走すること」だと確信しています。

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運動会は雨でも決行~その1~

今年は10連休でしたが、その最初の昭和の日に毎年次男の高校で運動会があります。週間予報では28日の日曜日までは天気が良かったのですが、29日と30日は雨マークがついていましたので1週間前からヤキモキしていました。前日の予報でも明日は朝から九州は雨のようで翌日に順延の可能性もありますが、当日朝のホームページを見てから出発しても到着するのは昼前になってしまいます。こちらではすでに深夜から小雨が降り始めて屋根に雨音がポツポツと打ち付けてなかなか寝付けませんでした。早朝5時になっても一向に止む気配はありませんが、佐賀まで片道ゆうに3時間はかりますので現地の天気を気にしながら見切り発車で出発です。学校のホームページで朝6時半に運動会を決行するかどうかがわかりますが、それは道中の高速でスマホで確認です。仮に雨で順延なら事前に有田焼の陶器市が本日から開催予定ですのでそのまま高速で有田市まで行き陶芸鑑賞に変更になります。今回は翌日も退位の日で祝日ですので万が一の雨天順延に備えて学校の近くの古湯温泉に予約を入れておきました。晴天なら運動会を観てその後ゆっくり温泉につかり翌日次男をピックアップして帰途につくか雨天順延なら有田焼を鑑賞してから温泉旅館でゆっくりして翌日の運動会を観て帰路につくという柔軟な予定を立てていましたので余裕です。6時過ぎに学校から各自に小雨決行のメールが入ります。小倉を過ぎた高速でそれを確認します。車のワイパーはひっきりなしに動いています。途中の鳥栖インターを過ぎたところで事故があって長い渋滞となりましたが、どうにかこうにかその渋滞も抜け出して学校に到着したのは8時30分でした。

雨にもかかわらず続々と父兄が運動会に来て学校前の道路も渋滞です。急いで家内と学校の正門を駆け抜けて、今年もお決まりのテントの前に陣取ります。一向に小雨は止む気配はありません。雨天決行ですので学校側から午前中で全ての競技を終了すると言う短縮プログラムが発表されて開会式も手短に終了して個人の徒競走からスタートです。早速高校1年100m走がありましたので小雨の中で次男の姿をビデオで追っかけます。3年前は本当に小さかった次男ですが、少しは成長した姿で位置についています。できたら親の身長を超えてほしいのですがまだ10㎝以上足りません。寮生活では身長は伸びないのでしょうか?少々疑問です。徒競走は次男にとって得意種目ですので今年もその走る姿だけは見逃さないようにビデオカメラでその走る姿を追っかけます。走り方も段々としっかりして安心して観ることができます。今年も6人中2番でゴールを駆け抜けました。その姿もばっちりと記録できましたので一安心です。その他にも次男は何種目か出場予定の競技がありましたが、雨天決行特別プログラムへの変更となり午前の部に午後の目玉である応援合戦を中心に前倒しして駆け足で競技が進行していきます。小雨決行の運動会は6年間に誰でも1回くらいは経験があるでしょう。参観者としては晴天の日にやらせてあげたい気持ちはありますが、こればかりはお天道様次第です。その後は次回のお楽しみに。

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最初で最後の10連休

今年のゴールデンウィークは30年に一度?の10連休になりました。昨年末に政府から公式に発表されると個人的には「何しよう?この9連休」と思っていましたが、どうせ休日夜間診療所の当直が否が応でも回って来ますので海外旅行なんてできないことは最初から織り込み済みです。でも折角の祝日ですのでしっかりと休ませてもらおうと思っていましたが、世の中の働くお父さんは私みたいにその事実を素直に喜んで理解している人だけではありません。診療所を1週間も閉めたらその前後のやりくりが大変だとか急患はどうするのかなどと病院側は困惑しています。そのような意見も出るのは織り込み済みでそれは各々が個別に対処すればいいと政府は見て見ぬ振りです。それを見越して当院は早々と全て祝日は休診に決定しました。どうせ遠出なんて現状では不可能ですし、前半は次男の学校の運動会があり1泊2日の小旅行です。そして天皇退位の日から7連休は次男が家に帰省して中間テスト直前ですので一緒に数学と英語の試験対策に時間を充てる予定です。個人的にはお金を使わないで平成天皇の退位と令和天皇即位を静かにお祝いしながら次男と勉強をして前回の長男の如く今度は次男と一緒に走ります。ですからいつ休日診療所の当直に当たろうともお好きにどうぞです。これが海外旅行でも計画しようものなら日程の調整から旅行会社のここまでふんだくるかというほどの高値での取引に翻弄されていたかと思うとぞっとします。「折角の長期休暇だから長女も長男も帰省すればいいのに」という考えは親の身勝手な考えでしょう。学生には学生なりの予定や段取りもあります。親の一方通行にはいきません。結局7連休は次男と3人で自宅にいました。当直は5月2日の日直と連休最終日の夜間の夜を担当しました。具体的に何をするかは私の性格上手帳にびっしりと記入済ですが、その通りに事は運ばないのが世の常です。

私のように個人的な計画で9連休をいかに効率的に過ごすかという悩みと世間一般の方々の悩みは最初に書いたように異なるようです。個人商店の悩みは些細なことですが、大手の悩みはずっと病院を閉めたら社会が混乱するとか予定手術がこなせずに連休明けの外来や手術が大混雑して回らないだろうとか高尚なお悩みのようです。そういう意味では個人の零細企業は気楽でいいものだと改めて思います。働き始めた頃からずっと夏休みを順番に1か月から2ヶ月取得できる欧米人を羨ましく思っていましたので、今回の些細な悩みと高尚な悩みを比較すること自体が日本というお国柄なのでしょう。ですから学校の先生は生徒が夏休みなら仕事も休みで羨ましいから学校の先生に将来なりたいと子供ながらに思ったこともありましたので、現在の学校の先生がそんな私の子供ながらの夢を聞いたら頭から湯気が出て卒倒するかもしれません。冗談はさておき、このような10連休は金輪際ないわけで日本の特別なウィークで平和な日本に感謝の念を抱かなければなりません。そしてこの9連休でこれからの自分や子供達の事など将来について考えるには丁度良い時間をもらったと思っています。

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寮での新生活の準備

入学式の翌日は家内と長男とで日用生活品の買い出しに行きました。大きな冷蔵庫など家電は山口で買って配達してもらいましたが、こまごまとした物はその地元で揃えなければなりません。まずは自転車が必要です。事前に自転車さんを大学の前の通りでチェックしてから向かいます。大学の前の通りは医大通りと言います。他の医大の前の通りも同じように医大通りと呼んでいます。大学がありそこに学生がいるとその地域の商店も潤いますし活気づきます。やはり若い人が多いことは良いことです。その医大通りを歩くと昔あったお店はほとんどなくなってしまいましたが、それでも数件は残っています。昔クラブ活動を終えてここを歩いてここの寿司屋に入ったとか定食屋で食べたとかいろいろな事が思い出されます。家内や長男には全く理解不能ですが、私自身だけで喋り続けていますと目的の自転車屋さんに到着です。2年までの教養課程では隣の大学まで歩いて1分ですので自転車は必要なくちょっとした買い物などに使う予定です。しかし3年からの専門課程に入ると新宿駅西口の都庁近くの大学病院に行かなければなりません。歩けば20分はゆうにかかりますので自転車が活躍します。雨の日は雨合羽を着て寮生は歌舞伎町を駆け抜けるのでしょうか?田舎では当たり前の光景ですが、都会でははなはだ疑問です。残念ながら自転車さんは休業日でしたので後日に出直しです。

その後は日用生活用品を買うために医大通りを出て靖国通りを通って新宿駅方向に向かいます。新宿駅まで歩いて15分程度ですが、買いたいものは駅に着くまでに多くのお店があり何でも揃います。家内と一緒にショッピングをするのは昔から苦手です。そのような時は時間を決めて本屋に行くなど別行動をしていました。しかしこと子供の事になると全然面倒くさいとは思わなくなるのは不思議です。この事実を家内に言えるはずもなく黙って二人の後ろに金魚のフンのようにくっついています。寮では自炊する子も多く長男も浪人時代は寮で気分転換に自炊していたようですので調理セットも持参しています。自炊は電気調理器ですが、そんなものまで買って6畳一間の部屋に入るのだろうかと心配になります。勉強机や棚などは今年卒業した6年の先輩のお古をもらったようです。そんな光景をみているとなんだか自分ももう一度学生時代に戻りたくなります。

今まで買い物がこんなに楽しいとは思ったことはありませんでした。多分、家内と二人で伊勢丹に入っても全然面白くないでしょう。そんなことは口が裂けても言えません。それから寮に戻ってカーテンをつけたり掃除をしたりと二人は忙しそうですが、私は一人傍観者として見ています。次回上京した時の食事は私が学生時代に行った馴染みの店に行きたいと思います。当時はその店の味を美味しいと感じていましたが、今も美味しいと感じるかそれとも懐かしいと感じるかはわかりません。そんなことを考えながら楽しい東京での2日間の日程を終えて私たちは東京を後にしました。今日の写真は寮の窓から大学と散りゆく桜を観た写真です。

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